2014年01月21日

思いつくだけなら猿でも出来る

おもいついたらそのときに!おもいついたら そのときに!
西内 ミナミ作  にしまき かやこ 画

こぐま社 1983-11

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

私は何事も長続きしない性格で、幼い頃から続けて来た習い事なんてものが何一つない。
それなのに、ほんの思いつきで始めたこのブログが今年の3月に開設から9年目を迎えることに気がついて、我ながら驚愕している。
あえて自分にノルマを課さず「書くことを探さず、書きたくなったら書く」をモットーに、
ダラダラ月1回ペースでやってきたのが良かったのだろうか。
気がつけばなんと来年は十周年である。まさかの事態だ。
一年前倒しして盛大に祝いたいぐらいだが、そこはやはりここまで来たらあと一年、
こんな私でも何かを十年継続できた証とすべく地道にダラダラと行こうではないか。

開設時から今まで読み続けてくれている読者なんて、いるのかしら。
もしいらっしゃいましたら、どうぞあと一年耐えてみて下さい。
来年の3月、ご愛読十周年記念に私のサイン入り生写真でも差し上げましょう。

さて、思えば私にはもう一つ、このブログ以上に長く続けていることがあった。
それが、日記である。
ネット上のものではなく、いわゆる昔ながらの、ノートに手書きの日記。
それを私は、子どもの頃から現在に至るまで書き続けているのである。
一番古いのは小学校高学年時代のもので、近所のファンシーショップ
(という営業形態は、絶滅したのだろうか)で買ったファンシーなノートに、
マセガキのファンシーな戯れ言がファンシーな字体で書き連ねてあるという、
存在を思い出す度に身の毛がよだつ代物である。
が、折角思い出したので敢えてここでその冒頭を公開するという
羞恥プレイに挑んでみよう。

「昭和57年12月2日
やっと今日から日記が書ける。
たった一人で、嫌なこともよかったことも、この中におしこむんだ。
そうだ、このノート大大親友にしか見せないことにしよっと。
エヘ、おなか、ぐぅ〜なんていってる。」


ぐぬぬ・・・我ながら想像以上のポエマーぶりに、公開はこれが限界である(汗)。
自分がいつか不慮の事故で死んだりして、まかり間違ってこの続きが
ネットで公開なんぞされようものなら、私はとてもじゃないが成仏出来ないであろう。
さて、いつどうやって安全に処分したものか・・。

話が逸れた。
そもそも日記の話を持ち出したのは、今日のお題絵本に関係があるからである。
今日の絵本「おもいついたら そのときに!」は、ぶっ飛んだ内容に元気が出る
新年にぴったりの絵本で、過去にも拙ブログで取り上げているので、
内容に即したレビューはこちらをご参照いただけたらと思う。
今回は、その過去ログを自分で読み返していて、感じたことを書いておこう。

ぶっちゃけ、それはまるで昨日書いた文章のようだった。つまり、
当時から全く進歩していない自分の成長の無さを思い知らされたのだった。
というのもこの正月、愛用の石原出版社謹製10年日記(通算3冊目)の年頭頁に
今年の抱負を記そうとした私は、ふと前頁を読み返し、そこに箇条書きにされた
去年の抱負がほとんど全滅に近い達成率であることに気づいて愕然とした。
そしてあれこれ考えあぐねた末に、結局2年連続で同じ抱負を書いたのである。

そして目標とは別にこれまた毎年この頁に記すことにしている「今年の心がけ」
もまた、ほぼ内容を更新すること無くそのまま今年も引き継がれることになった。
そのうちの一つが、ここ数年毎年書いている、
「雑用はその場ですぐ処理して、後回しにしない」なのだ。
まさに思いついたらその時に!どころか、まず思い立て!というレベルの低さである。

果たして私は来年の年頭頁に、恒例のなし崩しの継続案件ではなく、
新たな目標を打ち立てることができるのだろうか。
そうだ、それこそ来年の目標とすべく、今年の頁に一筆書き加えておくことにしよう。
「せっかく思いついたことを、一つでもやり遂げること」と。


ちなみに去年私が日記に記した新年の抱負の中で、
唯一達成出来た目標とは、「月1回の大人絵本会継続開催」であった。
これは本人の努力の結果というより、ひとえに参加者の皆さんの支えの賜物である。
今年も感謝の気持ちと共に、この希有な大人の時間を重ねて行きたいと思っている。
大人絵本会ご愛顧の皆様、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

↓お気に召しましたら、クリックで更新励ましの一票を!!↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
posted by えほんうるふ at 19:48 | Comment(4) | TrackBack(0) | 身につまされる絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月24日

シワが増えませんように

おこだでませんようにおこだでませんように
くすのき しげのり・作 石井 聖岳・絵

小学館 2008-06

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この絵本のレビューを書くにあたり、どのカテゴリーにいれようかはたと迷った。
「大事なことを教わる絵本」なのは確かだろう。
でも、この絵本が説く「大事なこと」は、おそらく子を愛する母親ならば誰でも、
わざわざ教わるまでもなく本能的に知っていることだ。
分かっているのになかなか実践できないからこそ、親も子も苦しいのだ。

ということは、「切ない絵本」か?
いやいや、切ながってる場合でもない。そんな感傷にいちいち浸っているようでは、
それこそ待った無しの日々の育児が成り立たない。

それではやはりアレか。「泣ける絵本」か。
号泣絵本は?と聞かれてこの絵本を挙げる人も少なくないらしい。
確かに泣こうと思えば泣ける。
いや、泣こうと思わなくても、日頃ある種の子どもと接する機会があり、
ツボに入るシチュエーションに縁があるなら、タイミング次第で号泣必至だと思う。

だがしかし。
絵本のオトナ読みを提唱する私の中の要らぬプライドが、
この作品を「泣ける絵本」認定することをどこかで拒んでいる。
その理由はズバリ、ベタすぎるの一言に尽きる。
書き出しといい、展開といい、クライマックスの間といい、絶妙にたどたどしい決め台詞といい
とにかく演出が上手すぎるのだ。
そして、ダメ押しのごとく壁に貼られた満面の笑みの「おかあさん」の絵。
これはいけません(笑)。もうね、反則です、反則!

そもそも最初に私がこの絵本を読んだときの感想は「け。」だった。
天の邪鬼な性格が祟って、明らかに読み手を泣かせにかかっていると感じてしまうと、
何か鼻白んでしまって、妙に冷静になってしまい泣けないのだ。
(ちなみに絵本のように視覚依存の大きい紙媒体であれば、私もかなり強気でいられるが、
これが視覚と聴覚のダブル攻撃をされる映像作品なんかだと割とあっけなく落ちる。)

だから、過去ログに書いた通り、私は「大人による大人のための絵本」が苦手なんである。
私にとってこの「おこだでませんように」は、長らくまさにそう言う範疇の作品だった。
ところが先日、たまたま小学校の読み聞かせで手持ちの本が足りず、
小学5年生にこの絵本を読んで紹介したところ、
いつも落ち着き無く騒いでいる男子達がじわじわと食い入るように話にのってきた。
ヤンチャ坊主が多いクラスだったので、人ごとではなかったのだろうか。
ラストの数頁を読んでいる時にチラ見した、彼らのニヤニヤと嬉しそうな表情が忘れられず、
私も認識を大いに改め、大人絵本会のお題にまでとりあげたという訳である。


話を戻そう。
そんなこんなで結局この作品にピッタリはまるカテゴリーが見つからず、
私はこの絵本の為に「身につまされる絵本」というカテゴリーを新設した。
この先、他にもこのカテゴリーにピッタリな絵本との出会いがあるかと思うと
嬉しいような嬉しくないような、複雑な気持ちになるが・・・。


お気に召しましたら・・
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
posted by えほんうるふ at 02:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 身につまされる絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする