2019年04月25日

我が家のカレー曜日

<トッチくんのカレーようびトッチくんのカレーようび
間所ひさこ 文 山本まつ子 絵

ポプラ社 1969年9月
出版社詳細ページ


我が家ではここ十数年、毎週金曜日の夕飯はカレーと決まっている。
つまり金曜日は、我が家のカレー曜日である。
結論はそういうことなのだが、この2行でブログ更新完了というのもあまりに手抜きなので、もう少し我が家のカレー曜日事情をお伝えするとしよう。

何故私は毎週金曜の夜にカレーを作るのか。
最初は単に、そう決めておくと私が楽だから、という理由だった。
仕事にしろ趣味の予定にしろ、私は金曜の夜は家を空けることが多かった。その度に、作り置きできる夕飯を用意しようと家族にリクエストを募ると、ダントツの安定人気で結局カレーを作ることになった。
そのうち、いちいち訊かずともカレーさえ作っておけば家族の誰からも文句が出ないことに気がついて、私が夜に家を空ける時は黙って勝手にカレーを作るようになった。
子どもが小さいうちは外出自体がなかなかない機会だったので、「外出=夕食はカレー」で問題なかった。ところがだんだんと私の外出頻度が増えてくると、そうそう毎回カレーばかり作るわけにもいかず、作り置き夕食メニューのレパートリーを増やさざるを得なくなった。
それでもカレーはダントツのレギュラーなので、そうなると今度はカレーを中心にローテーションを組んであれこれ作ることになるのだが、そうなったらなったで、その順番やバランスを考えるのが面倒になった。
ならばいっそ「金曜日はカレー」と決めてしまえば、改めて考えるのは他の日だけでよく、少なくとも週に一度は献立を考える煩わしさから開放されるのだ。よし、確定!
というわけで、それ以来、私の外出の有無に関わらず我が家では毎週金曜はカレーなのである。

ちなみに自分で言うのもなんだが私の作るカレーはかなり美味しい。らしい。
七日に一度というのは日本の家庭料理としては結構なヘビロテぶりだと思うのだが、家族にとっては何の問題もないらしく、それどころか、いまだに毎週金曜の朝には「今日はカレーだね!」と嬉しそうに声をかけて出て行き、帰宅時には「あっ!今日カレーだ!やったぁ!!」などと言ってくれる。
そんなに食べたいか?うちのカレー。

子どもたちが小学生のころ、たまたま金曜の給食がカレーだったので気を利かせたつもりで他のものを用意したところ、帰宅した息子に開口一番、「えーっ、今日の夕飯カレーじゃないのー?!」と文句を言われてしまった。
そんなに食べたいか?うちのカレー。

同じく子どもが小学生の頃のこと。たまたま金曜日に子どもの同級生が我が家に遊びに来た。その子が今日は自分の親は帰りが遅いんだ〜なんて話しているのが聴こえたので、個人的にも仲の良い彼の母親に連絡して夕飯を食べさせてから帰したことがあった。
その翌週の金曜日、帰宅した子どもが遊んでいると玄関のチャイムが鳴り、その子が再び現れた。
福神漬を2袋持参していた。
「美味しかったから、また食べに来た!」と無邪気に言う彼に苦笑しつつ、念のため母親に電話したところ、仰天して恐縮しまくっていた。もちろん、折角なので一緒に食べようと慌てて米を追加で炊いたものだった。
そんなに食べたいか?うちのカレー。


おっと、ここは絵本のブログであった。また絵本に関係のない話ばかり書いてしまった。
本日の絵本は「トッチくんのカレーようび」
なんと私が生まれる前に発行された超ロングセラーである。つまり、昭和の絵本だ。
内容的には割とシンプルなファンタジーで他愛もないストーリーなのだが、この絵本の何がいいってこの昭和臭あふれる挿絵がたまらないのだ。表紙だけでごはん3杯いけそうな勢いだ。
そしてカレーようびというやたらキャッチーなタイトル。
きっと、幼い頃から私の心の中にそれはずっと刺さっていたのだ。
いつかは、カレーようび。
幼い頃に読んだ絵本の中の何かをずっとあたためて、大人になってそれを実践できるのはなんと楽しいことだろう。大人バンザイ。


ところで我が家と同じく「金曜日はカレー」ルールで有名なのは海上自衛隊だ。その「海軍カレー」は艦艇・部署ごとに秘伝のレシピがあるそうだが、我が家の場合は一応これだけは入れる、というベースはあるものの、メインとなる材料はその季節ごとに旬の野菜で作るので毎回ちょっとずつ違う。
そもそもカレーなんて不味く作るほうが難しいぐらいに思っているので、いつも割と適当に作っていて、スパイスにこだわって調合から・・なんてことは一度ぐらいしかしたことがなく、いつも仕上げは市販のカレールーを数種類放り込むだけだ。それでももれなく美味しくなるのだから、やはりカレーは偉大である。
日本中、全ての人の「うちのカレー」が幸せな笑顔を呼ぶものでありますように。

posted by えほんうるふ at 09:14 | Comment(0) | 嬉しくなる絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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