2018年04月25日

雰囲気イケメン入門

うさぎさんてつだってほしいのうさぎさんてつだってほしいの
シャーロット・ゾロトウ作 モーリス・センダック絵

冨山房 1974-11-05

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金に飽かした演出のもと、デートで歯の浮くようなセリフも囁いても許されたバブル期。
その崩壊と共に絶滅したと思われたファッションとしての気障は、平成も終わろうという今、一周回ってまたモテのスタイルの一つとして復権しているような気がする。
ただし、それは昔ながらの見た目まんまの様式美としてのダンディさではなく、ダサいに堕ちるスレスレのところで究極のカッコよさを主張し、さらにそれを人にいじってもらって初めて成立するような、いわばウケ狙い前提のセンスと計算を要するスタイルに進化しているようだ。
つまり、今どき気障を気取るのは、もれなく周囲からのツッコミを期待できる芸人ならばいざ知らず、素人が手を出すには相当ハイリスクハイリターンな手段と言えよう。
と同時に、見方を変えれば、この際実際にルックスが良いか否か必ずしも結果に直結しないという意味で、万人に等しくチャンスがあるとも言える。

というわけで、それならばと思い立った男性諸氏に気軽に「はじめての気障」にトライして頂くべく、分かりやすく美しい、THE・KIZAの王道フォルムが図解された素晴らしいテキストを紹介したい。
それが今日の絵本、「うさぎさんてつだってほしいの」である。
さすがゾロトウとセンダックの二大巨匠である。もう文といい絵といい無駄がない。
折角だからこの際自分も「カッコイイ」を身体で表現してみたい!でも、いきなりジョジョ立ちみたいなのはキャラ的にちょっと・・・という御仁にも安心してオススメできる、さりげないフォームが豊富に図解されている大変親切な絵本である。
しかも、少女からオバハンまで女子を自称する乙女の心を絶妙にくすぐる、優しそうで優しくないちょっと優しい言い回しの例題も豊富に掲載されている。最強だ。

さあ、これさえあればあなたも今日から雰囲気イケメンの仲間入り。
あなたが本当のイケメンならどうぞそのまま王道を突っ走って我が世の春を満喫して頂きたい。
そうでない場合でも諦めることはない。寒い空気を力技で笑いに持っていく覚悟さえあれば、勝機はある。
諸君の健闘を祈る。
posted by えほんうるふ at 19:31 | Comment(0) | 日々のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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