2018年01月25日

100回目のご褒美

えっ、本当にそんなに長くやってきたの?!と思うほどまるで実感がなかった。
年数にして8年目。という数字にも改めてびっくりである。
何をやらせても長続きしない根気のなさが最大の欠点だと思っていた自分が、大人絵本会といういささか面倒なネット上のイベントを一人で始め、淡々とやり続けて、気がつくとついに今日、100回目を数えることになってしまった。

30代の終わりにようやく出会った、ライフワークにしたいほどの面白いこと。
それが、ツイッターを利用した大人のための絵本の読書会だった。

そもそも、読書会というものを知ったのは、些細なご縁で欧米のブッククラブ活動を紹介する講演会に参加したのがきっかけだった。
一冊の本について、参加者が自由に語り合い、お互いの知識や思想を分かち合うとは、なんと素晴らしく豊穣な時間になることだろう。
早速私もひとつどこかの読書会に参加してみよう、と、身近なコミュニティを見回せば、確かにそういったイベントはいくつも見つかったものの、どれも古典小説や話題のベストセラーやビジネス書をお題にしたものばかりで、大人の遊びというより勉強会やら異業種交流会のように思えた。

まして、私の大好物である絵本を専門にとりあげている読書会はついぞ見当たらなかった。
いや、子どものための良い絵本を考える場や、読み聞かせを目的としたイベントなら、当時でもたくさんあった。心優しく真面目なママたちが、我が子の成長段階にふさわしい良質な絵本を求めて、日々研究をかさね、熱心に情報交換を呼びかけていた。
でも、そんな風に絵本をあくまでも子どものためのものと位置づけ、子育てに結びつけて学び語らう場はいくらでもあるのに、それとは全く異なるコンセプトで大人だけで絵本を楽しむ場、つまり、自分がブログでホソボソと発信してきたような、子どもの絵本をあえて大人目線で読み込んでオトナならではの新解釈を楽しむという「絵本のオトナ読み」の面白さを共有できそうな場は見つけられなかった。
試しにたまたま児童書をお題にした企画を見つけて参加してみたものの、参加者はたったの5名で作品に対するスタンスもバラバラで対話も弾まず、なんとも消化不良な印象だけが残った。

大人が絵本を楽しんだっていいはずだろうに・・・。
今でこそ、「大人の」と銘打った絵本の読書会やイベントをそこらじゅうで見かけるようになったけれど、私がこれを思いついた8年前の当時にはそれが見つけられず、やりたきゃ自分でやるしかない状態だったのだ。

じゃあ、やるか。
絵本について何ら専門知識もないただの愛好家だからこそ、何の気負いも無く始められた。たまたま私がツイッターに興味をもったタイミングと重なったのが幸いして、それはあっけないほど簡単に実現した。
そこに至る詳しい経緯はこちらの過去ログに記している。今読んでもその道程は紆余曲折というよりマス目の少ないすごろくのようで、このスピード感があったからこそ面倒くさがりな私でもサクサクと始められたのだなと思うと、色々な偶然とご縁にただただ感謝するばかりだ。

それからはただただ夢中になって自分がやりたいことをやりたいようにやっていただけだ。
何かを成し遂げようなんて決意も気負いもなく、目的はただ楽しむこと。
お題の選書は常に私個人の完全な独断と偏見で、会の進行もひたすらマイペース。
当然、来るもの拒まず、去るもの追わず。
夜10時に開会を宣言するツイートを投じる際に、ああ、今日こそは自分一人が勝手に呟くだけのぼっち会になるかも!と思った夜は数知れない。
それは一抹の不安でもあり、むしろそれはそれで面白いかもという期待でもあったが、蓋を開けてみればいつだって一人二人とタイムラインに顔を出して茶々を入れはじめ、気がつけば時間いっぱいやいのやいのと語り合い、あっという間に2時間が過ぎ去るのだった。

そんなこんなで気がつけば大人絵本会、第100回である。
一つのことを百回続けたご褒美に神様がくれたのは、紛れもなくここで出会った素敵な仲間たちだと思う。
何しろ私は「やっぱりおおかみ」である。おれににたこを探し続けてウン十年、孤独耐性にも磨きがかかり、もはや友達の少なさには自信があった。
それなのに!まさかこの歳になって日本全国に「おれににたこ」が爆誕するとはw
人生は分からない。分からないことを実感した今、いよいよ人生が愉しくなってきた。

好き勝手にやってるだけの私の我侭につきあってくれる、心広いモノ好きの皆さん。
いつもいつもありがとうございます。
なお、別に100回に到達したからって大人絵本会は何も変わりません。(あ、さすがに今回だけはちょっと新しい試みに挑戦してみるけどね)
これからも、良かったらおつきあいください。お好きなペースで。
posted by えほんうるふ at 08:21 | Comment(2) | 大人絵本会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ついに百回目、おめでとうございます。

夜が苦手なため会には不参加ですが、欠かさずこのブログは拝見しています。

孤独に強いひとは必ず、好きなことができるから、楽しいです。
だって他所様の顔色なんか見ていたら、好きなことは出来ませんからね。

それを実現している人は、勝手に同志と呼んでいます。これからもこっそり、そう呼ばせてください。

なお、ただのお祝いなので、コメントは結構ですからね。来月まで読まないから。
Posted by ふーちゃん at 2018年01月25日 11:32
>ふーちゃん様

どなたかと思えばw らしさあふれるお言葉をありがとうございます。
同士と呼んでくださるなんてとても光栄です。
好き勝手に楽しめばいいんだ、放っといても楽しそうなその姿に人は安心してついてきてくれれるのかもしれない、そんな風に考えるようになり、楽になりました。
これからもこっそり見守っていただければ幸いです。
Posted by えほんうるふ at 2018年01月26日 12:59
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