2013年05月19日

ギャップ萌えの衝撃

パイルドライバー (fukkan.com)パイルドライバー (fukkan.com)
長谷川 集平

復刊ドットコム 2004-03-01

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少し前、大人絵本会の仲良しさんが企画してくれたカラオケオフに参加した。
もともとツイッターだけで繋がったバーチャルな御縁だったはずなのに、
やたらと活発にオフ会が企画されるのが我が大人絵本会の意外な特徴なのだが、
カラオケオフという形でお互いに歌を披露したのは、意外にもこれが初めてだった。

いやー、楽しかったっす!!
同年代が多いので、似たような選曲で固まるかと思いきや、異様に広いレパートリー。
それでいて、「この曲いいよね〜」と思わず聞き惚れてしまう懐かしの名曲への思いは
シミジミと心通じ合えるところがまた、なんとも心地よいメンバー構成なのだった。

そして何より私が、これは非常に面白いな〜と密かに感心していたことは、
歌う姿を初めて見ることで、それぞれの仲間の印象が改まり新鮮に思えたことなのだ。


「ネットで知り合った人とオフ会で対面してみてそのギャップに驚く」
というのは昔から良くある話だが、
ツイッターの場合、どういうワケか
呟けば呟くほど当人の人となりをかなり如実に浮き彫りにしてしまう仕様
になっているらしく、
案外、オフ会等で実際に会ったときの印象にさほど食い違いがないような気がする。

とは言え、日頃タイムライン上でそれぞれの人の呟きを眺めていると
やはり自然とその相手に対する自分なりの印象が固まっていくもの。
ところが、生の声、それも歌声となると、
それはもうネット上の幾千の呟きを一瞬で覆す程の生々しさで
その人が持つ何かをセキララに表現してしまうのであった。

そんなわけで、そのカラオケオフ会では、
歯に衣着せぬ骨太な語り口を尊敬していた人が、意外にも可愛らしい歌声だったり
いつも心優しく家族思いなママとして場を和ませている人が、艶っぽい演歌を歌いあげたり
ちょっと臆病で傷つきやすい印象だった人が、コアなアニソンを堂々と歌いまくったり・・
などなど、
各メンバーのそれまでの印象とは少なからずギャップのある姿に驚かされ、
その意外な魅力に人知れずドキドキしていた私なのである。

例え、もう何回もオフ会で会っているような間柄であっても、
私がそれまで抱いていたそれぞれの相手のイメージは
あくまでもバーチャルな印象に基づいた勝手な思いこみだったことを気付かされた。
そして、私はいわゆる「ギャップ萌え」のなんたるかを思い知ったのである。

※ちなみに、「ギャップ萌え」という言葉に馴染みの無い方には、
こちらの説明が非常に分かりやすかったのでご参照あれ。

ギャップ萌えとは (ギャップモエとは) [単語記事] - ニコニコ大百科



さて、相変わらず無闇に前置きが長くなったが、
今回紹介する絵本「パイルドライバー」は、
まさにこの「ギャップ萌え」が非常に清々しく描かれている素晴らしい作品なのである。


エッちゃんが気になるブンくん。
世の幼稚でおバカな男子のならいとして、ブンくんは大好きなエッちゃんに
ついつい余計なちょっかいを出してしまう。しかも、

それは ぼくが エッちゃんを
好きだからなんだよ、きっと。


などとうそぶいては、
自分の淡い恋心がなせる身勝手な行動を正当化してしまうという、
絵に描いたような(いや、絵本だし)アホ男子っぷりが何とも愛おしい。

そんなブンくんに、ある日珍しくもエッちゃんのほうから話しかけてきた。
余裕の素振りで応対する隙だらけのブンくんに、
突如炸裂するエッちゃんの容赦ないプロレス技の数々!
トドメはもちろん、パイルドライバー!!

そして完全ダウンのブンくんに、エッちゃんは涼しい笑顔でこう囁くのである。

おどろいた? 実はわたし、ほかにもいっぱい
あぶない技を持ってるの。でも、このこと
だれにも ないしょだからね。 じゃあね。


一人残されたのは、完膚無きまでに身も心もKOされたブンくんであった・・。


なんともはや、凄まじい愛の絵本である。
ブンくんは、文字通り脳天を直撃したギャップ萌えの衝撃を、一生忘れられないだろう。
私もこの絵本を初めて読んだときの衝撃を忘れられない。
危うく、私までエッちゃんに惚れてしまうところだった。
魅力的なヒロインが出てくる絵本は数多あれど、
こんな想定外の反則技で心を奪うという高度テクニックを披露してくれたのは、
私の知る限りエッちゃんただ一人である。
ふー、これだから絵本は侮れない。


ところで話はカラオケオフに戻るが、
かく言う私も、気心知れた仲間の前と安心して色々歌って楽しい時間を過ごしたのである。
が、もともとツイッターやブログ上では男性に間違えられるようなキャラクター故、
オフ会に同席したメンバーの証言によると、
案の定、少なからず既存のイメージを覆す姿を披露してしまった、らしい・・(恥)

さあ、果たしてそこにギャップ萌えはあるのか?ないのか?!
確かめたいそこのアナタ、ぜひ一度、一緒に歌いに行きませう♪


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posted by えほんうるふ at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 目からウロコが落ちる絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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