2005年03月26日

巨大な食材をノコギリで切る快感

おおきなおおきなおいも―鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による
赤羽 末吉
福音館書店 1972-10


by G-Tools



巨大なものに憧れる気持ちというのは本能だろうか。
もう理屈抜きでワクワクする。
そのせいか大きな食べ物を大勢で寄ってたかってどーした
こーしたというのは絵本界でも普遍的なモチーフらしく、
古今東西に名作がたくさんある。
「ぐりとぐら」もそうだし、「おおきなかぶ」も
「ありとすいか」も「ジャイアント・ジャムサンド」も。
他にもたくさんあり、その多くが子どもにも大人にも
一番好きな好きな絵本の一つとして記憶されていたりする。
ここにも「巨大食材もの」というカテゴリーを作ろうかと
思ったぐらいだ。いや、いずれ作るかもしれない。

園児達が期待を込めて張り切って描いたおいもの絵。
見開き一杯のおいもが「まだまだ」「まだまだ」と続く。
本当に「え、まだ?」ってぐらい続く。
延々と続くイモのページをめくる続けてようやく芋のしっぽに
辿り着くと、先生が腰を抜かすのが楽しい。
赤羽末吉氏の絵は素朴なようで線が力強く、これぞ
「おいも色」というべき絶妙な赤紫が映える。

この巨大芋図の制作を家で子供達とやったことがあるが、
とても楽しく爽快感のある作業であった。つい調子に
乗って紙をどんどんつなげてしまい、しまいには
部屋中に芋がとぐろを巻いた。イモというより毒々しい
色の大蛇のようなシロモノができあがったわけだが、
これをチョキチョキ切っておいもパーティごっこもした。
イモ好きの私にとって、この本の豪快なおいもパーティ
は永遠の憧れである。このボリューム感がたまらない。
使い切れないほどの食材があるのに、メニューが
イモの味そのものを楽しめるシンプルな調理法の
天ぷら・焼き芋・大学芋の3品のみというのがまた
潔くて良い。スイートポテトなんてお呼びじゃないのだ。
 
かようにも巨大食材ものの絵本は楽しく、元気が出る。
これはどうだ!という絵本をご存じの方はぜひ教えて欲しい。
posted by えほんうるふ at 01:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | よだれが出る絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわあ、なつかしい。
これ、よく読みました。
「まだ まだ まだ まだ」
のところが好きでしたね。
あと、食べ物を作るところとか。
いつか、この本について書いたらぜひトラックバックさせていただきます。そこのころには、巨大食材物のカテゴリーが完成しているといいな。
Posted by パイポ at 2005年05月21日 20:41
ふう。ちょっと頭を使ったのでパイポさんの何気ないコメントに癒されます(^o^)
巨大食材や大量料理の絵本は本当にワクワクしますよね。何かお薦めの絵本を見つけたら是非教えてくださいね。
Posted by えほんうるふ at 2005年05月23日 02:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック