2011年08月23日

熱中症予防にも?夏の必携絵本

ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)
たむら しげる

ポプラ社 2002-03

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

子どもの頃、好物を聞かれると間髪を入れずに「すいか!」と答えていた。
夏の食事はすいかだけでいいと思っていた。大きくなったら自分で丸ごと買って、半分に切って皿に載せ、顔を突っ込む勢いでスプーンですくって一人で全部食べるのが夢だった。
そして忘れもしない高1の夏、バイト代を握りしめて近所のスーパーへ。
長年の夢はあっけなく実現したが、大玉のすいかは1/3個を食べるのがやっとだった。
しかもその日の午後からトイレから離れられなくなり、結局夜には正露丸のお世話になった。
あの日以来、憑き物が落ちたように私のすいか偏愛は鳴りを潜めるようになった・・。

すいかなら何でも良かった昔とは違い、今の私は「すいかと言えども、量より質!」だと思う。
そんな私が考える目にも舌にも美味しいすいかとは、「果肉は一様に真っ赤で種は真っ黒で、外皮と果肉の境目がスッキリと清々しく分かれていて、ジューシーだけれど決して水っぽくはなく、歯応えはあくまでもシャキッとしていて、畑の匂いが感じられるほど風味はあるがベタベタと甘すぎないもの」である。
実際にはなかなかここまで我が儘な希望を叶える理想のすいかには出会えないのだが、まさに120点をあげたくなるような完璧なすいかが、絵本の中にならある。

今日の絵本、「ありとすいか」に出てくるすいかは、まさに私の理想のすいかだ。
嬉しくなるほど鮮やかな、完璧な色と形。アリの群れが文字通り寄ってたかって切り崩しても、決して身が崩れたりベタベタと汁ダレしたりしない素晴らしい果肉の締まり具合(笑)。
きっとこのすいかは、どんなに小さく切り崩しても果汁が流れないが、口に入れた途端にたっぷり実に詰まった甘い果汁が口いっぱいに溢れ出すという、魔法のすいかなのだ!
私は今でも、たまたま食べたすいかがハズレだった時には、なるべく素早くこの絵本を取り出して、じっくり眺めて脳内口直しをすることにしている。よく効きます。

ところでこの絵本のもう一つの魅力と言えば、見開き一杯に描かれたアリの巣の断面図である。しっかり用途別に作られた一つ一つの部屋をのぞく楽しみといったら!まさに間取り図フェチのツボを突く楽しさで、何度見ても見あきない場面である。しかもこの部屋の数々が大量のすいかストックの到来によりどう変化するかという、一部屋ごとのビフォーアフターまで眺められるという一粒で二度美味しい構成に感動。思わず頁を何度も行ったり来たりするうちに、心もお腹いっぱいになれる。


さて、今年も去年を上回る猛暑で、各地で熱中症予防が叫ばれている。
すいかが嫌いな人には申し訳ないが、

この絵本を読むと今すぐすいかが食べたくなる
 
思わず買ってしまう・食べてしまう
 
水分・糖分・ミネラル補給ばっちり!(実は市販のスポーツドリンクと組成が似ているとか)
 
熱中症予防に有効!

ということで、私は是非ともこの絵本を夏のご家庭に一冊、あるいは八百屋やスーパーの果物売り場の目立つ場所に掲示すべし、と思うのである。


お気に召しましたら・・
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

posted by えほんうるふ at 11:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | よだれが出る絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/221835946

この記事へのトラックバック