2010年03月10日

Twitterにもの申す

きーちゃんの部屋携帯メールとTwitterというエントリーを読んで以来、ちょうど自分もここしばらく世の中を眺めて感じていたことをまとめておきたくなった。
久々に絵本と関係のない記事なので興味の無い方はスルーされたし。

ふつう、個人の文章力というものは読み書きの総量に比例して向上するものだと思う。
となると、携帯メールが広く普及し、より多くの人が日常的に活字を読み、自分の考えを明文化する習慣がついた現代日本人の文章力は、以前より飛躍的に向上していてもおかしくないはずだ。
ところが、どうやら現状はむしろ逆らしい。むしろ携帯メールのヘビーユーザー層ほど文章力の低下度合いが凄まじいような気がしてならない。
先日参加した某女子大での読解力育成に関するワークショップでも、英文学部の教授が「近頃は、学生から提出されたレポートを評価しようにも、内容以前に日本語の添削に終始してしまう」とぼやいていたっけ。

私自身は携帯に関しては超ライトユーザーで、外出時の緊急連絡用に持っているだけで自宅では基本的に放置している。従って携帯で受信するメールは限られているのだが、それでも受けたメールに携帯から返信する時、本文を推敲することが面倒に思えてしまうことがよくある。
小さな画面をスクロールして見直すのも面倒だし、誤字脱字に気づいたところで、そこまでカーソルを戻して修正するのも億劫だ。ましてせっかく入力した文章をイチから書き直しするぐらいなら、ちょっとしたニュアンスの違いなど無視してとっとと送信してしまおう、となる。
相手や内容よってはぞんざいな文章を送ることにどうしても抵抗があって、一旦PCに転送してから返信を書いたりしているが、多分相手はそれよりさっさと返事をよこせと思っているだろう。

しかし、もともと通信手段のメインが携帯であったらどうだろう。できるだけ短文で素早く意志を伝えようと思えば略語略文を多用するのは自然な流れだろうし、多少文法に無理があっても、どうせ何が正しいのかわかんないしとりあえず絵文字顔文字でカバーしとけ!となるのも・・・分からなくはない。あまり真似はしたくないが。恐らく、私がどうしても馴染めない「あたしゎ」などの鬱陶しい小文字乱用文体も、もともとは誤入力だったものに気づかず(あるいは修正が面倒で)そのまま送信したのが始まりではないかと思う。
彼らにとっては文章とはあくまでも思いつきをそのまま口語体で書き出すものであって、いちいち頭の中で考えを文語体に変換するなんて作業はもはや時間の無駄なのかも知れない。

そこへ来て、このTwitterブームだ。
文章を推敲する習慣が廃れていく一方で、その場の思いつきをそのまま明文化し公に発信する事に抵抗の無い人がこれほど多いことに私は驚いている。
140字の字数制限も、「ならばよほど推敲して無駄のない文章を書かなければ」となるのではなく、「どうせ短文しか書けないのだから、即時性重視で気軽にどんどん発信すべし」という発想につながり、ますます言葉が粗造濫用されていく。
そこには、ひま・めも2でひまわりさんが語った引き算の美学はもはや存在しない。
俳句や和歌に親しみ、一語一語を大切に紡いでコミュニケーションの手法を芸術にまで昇華させた先人達は、草葉の陰で何を思っているのだろう。

映画「ウォーリー」の中で描かれた、完全にコンピュータ制御された快適な宇宙船の中で暮らす未来の人類は、情けないほど肥満し手も足も退化した得体の知れない生き物と化していた。
実際、新しい技術に依存すればするほど、自らの手足や頭を使うことが厭わしくなるのは自然なことだろう。しかし、そうやって便利で安楽な生活を追求し、その生活にもはや疑問を持たなくなると、人はどんどんつまらない生き物になっていくような気がする。
文明の進化と自身の退化がセットになっているこの状況を自ら作り出して悦に入っている我々人間たちは、果たして利口なのか馬鹿なのか・・。


さて、ここまで散々Twitterを否定するようなことを書いておいてなんなのだが、実は私もこれからTwitterを自分なりに使ってみようと思っている。
もちろん、前述の通りもともと短文即発信型コミュニケーションの発達に警戒心を持っていたので、最初にきーちゃんのブログを読んだときには、そうだそうだ、私は使わんぞ!と切り捨て宣言をするつもりでいた。が、この記事を書くにあたり色々調べているうちに、やはり実際に使ってもみないで云々するのはどうかと思ったのと、夫に「そんな鼻息荒く否定しなくても、単なる新手の情報インフラなんだから使い方次第でしょ」とあっさりいなされたので、それもそうかと大人しくアカウントを取得してみたのだ。
が、残念ながら今のところフォローされている人”0”なので、Twitter試用中とはとても言えない状態が続いている(涙)。不憫に思われた方は@ehonwolfまでお願いします。

笑ったのは、現使用者たちのTwitter活用事例を見ようとGoogleで検索をかけた際、「Twitter なに」まで入力したとたんに、「Twitter なにが面白い」「Twitter なにがいいの」「Twitter 何が楽しいの」といったサジェストがずらりと表示された。
・・オイオイ皆さん、ひょっとして踊らされてません?

まあ、踊る阿呆に見る阿呆同じアホなら踊らにゃ損、ということで
私が実際に使ってみての感想は次回に乞うご期待(笑)


お気に召しましたら・・
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posted by えほんうるふ at 15:10 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日々のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
つ、次が楽しみでしょうがない!!
ワクワクします。
そして夫様のスパッとした意見もまた笑えます。
次の記事まで各リンク先をしっかり読んでおこうと思います。
Posted by mine at 2010年03月10日 16:29
>mineさん

今のところ、この新しいオモチャを自分が使いこなせる感じがしないので、あんまり期待しないでください(^^;)

一説によると、自分をフォローしている人が最低100人ぐらいはいないとTwitterの醍醐味は分からないそうなので、永遠に分からないままかも知れません。
Posted by えほんうるふ at 2010年03月10日 20:59
トラックバック、ありがとうございます。
っていうか、
よく分かっていないんですよね、実は。。
リンクしてくださっている、ってことですよね。。
ははは、そんな認識です。

なので、私はブログ自身も発信はするものの自己満足、だし、世間の波に乗らなくてもいいや、という、新しいものを積極的に取り入れないおばさん、と化しているようです。。
こんなところに年を感じて寂しい限りです。

使ってみての感想、楽しみにしています。
Posted by きーちゃん at 2010年03月10日 22:49
>きーちゃん

私もブログは完全に自己満足ですけれど、きーちゃんのブログはかなり興味深いことがたくさん書いてあるので、独り言で終わらすにはもったいないような気がしますです。

そもそも今回の記事はきーちゃんのエントリーがきっかけですし・・
色々考えるきっかけをいただけるだけでも、私にとってはとてもありがたいことです。感謝(*^_^*)
Posted by えほんうるふ at 2010年03月11日 09:30
ツイッター、確かに大人気ですよね。
私のまわりでも凄い勢いでユーザーが増えています。
私も、トライしたほうがいいのかなぁと思いつつ、なかなか手を出せないでいます。
だって、何が面白いのか、いまひとつ見えないんですもの。。。(^^;

旦那様のご意見は、全く同感です。
これからもどんどん新しい情報ツールがでてくるのは間違いないし、おばさん化防止のためにも、出来る限りついて行けるよう努力はせねば!とも思っています。
ただ、こういう義務感だけでは、なかなか重い腰が動かないのも事実。

他力本願で恐縮ですが、こんな状況を打破するきっかけになるかもしれないと、えほんうるふさんの感想、楽しみにお待ちしています♪
Posted by himawari at 2010年03月12日 23:18
>ひまわりさん

ここ数日、Twitterをどう使ったらいいか試行錯誤していました。
ブログやSNSよりも気軽なはずなのに、実用性を実感するにはなかなかハードルの高いものだと思いました。本当に、使い方次第・とらえ方次第だなぁ、と。

幸い、だんだん私なりの使い方が見えてきたような気がしますが、何しろ右も左も分からず発見の連続なので、自分の考えがまとまらずに苦慮しています。それこそ、Twitterよろしく気がついたこと・思いついたことをひたすらメモ書きに溜めているような状態なので、これをうまく整理できたら続編を書きますね。

Posted by えほんうるふ at 2010年03月14日 23:33
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